塗装ブログ

【ポータルサイト】【訪問販売業者】のからくりを全部教えます㊙

リフォームブームの波にのって、多くの異業種からリフォーム業への参入が相次いでいます。

大手スーパー・大手家電量販店・大手ホームセンターなどなど。最近では生協さんまで!リフォーム業界とうとうここまで来たか!と思います。

極端な話ですが、昨日までホームページ制作会社をしていた人が「今日から塗り替えリフォーム屋をします」と言えばできてしまうのです。

 

国民生活センターには毎日多くのクレームが寄せられています。

その中でもリフォーム工事(屋根工事・壁工事・増改築工事・塗装工事・内装工事)に関するクレームは大多数を占めているそうです。

 


その中でも訪問販売業者が高い割合を占めています


ある日、突然電話がかかってきます。「お電話がつながったお客様だけに特別キャンペーンのお知らせです。この地域で塗り替えモデルになってくれるお家を限定3棟だけ探しています。モデルになってもらえるのならば、塗料代だけで塗り替えていただくことができます!」一体何のモデルなのでしょうか??

「ちょうど直ぐ近くに当社の営業がいます。ぜひお話しだけでも聞いてみられませんか!」私の家や会社にもこの電話がかかってきます(笑)

どうか冷静なご判断をお願い致します!

彼らは、パンフレットを見せて早口で説明をし、一旦外に出て家の周りを10分くらい見て回ります。そして戻ってきてその場で工事金額を提示してきます。よくわからない見積書をチラッと見せてくれます。350万円以上の驚くべき金額です。高っ‼

そして言います。「今この場でご契約いただけるならば特別キャンペーン中ですので、特別に特別に170万円お値引します!凄っ‼

お客様の気持ちなど考えず、心配なクラックがあるなどと不安を煽ってきます。すぐに契約を迫る業者は要注意です。

 


ここで、アドバイスをさせていただきます(いつか役に立ちますから覚えておいてください)


彼らを家に入れないでください。彼らは営業トークの達人たちなのです。

いったん玄関を開けて家の中に入れてしまうと断りにくくなります。

絶対に家に入れないようにしましょう。

もしも玄関を開けてしまったら、必ず名刺をもらっておいてください。

断りにくくなったら、魔法の言葉を言ってください。「知り合いに塗装屋がいるから相談したい」

どなたですかと不審がられたら私(山添)の名前を言ってください。なんなら親戚や息子にしてもらって結構です。

どうぞ私に遠慮なくお電話ください。相談にのりますから。ご安心ください。お金なんていりませんし、福岡ペイントArtで塗り替えなくて大丈夫ですから。私どものこの小さなホームページに目をとめてくださった方に幸せな塗り替えリフォームをしていただきたいだけです。

だけど彼らは見積書を渡してくれないことがほとんどです。なぜ渡さないの?それは渡せない理由があるからですよね。

よくお聞きするのは「訪問販売できた営業さんって凄く感じのいい人だったよ。急いで契約しそうになったもん。」です。

でもね、営業マンは塗ってくれません。せいぜい見に来るだけです。

もしその日に契約してしまっても、クーリングオフ(契約の無条件解除)ができます。契約してから8日以内であれば契約解除ができます。

ご家族や信頼できる人と冷静に話し合われてください。

 


ポータルサイト


最近、外壁ポータルサイト(比較サイト)の問題が表面化してきました。

ポータルサイトとは「当社が選んだ優良な塗装業者を(数社)紹介します」を謳い文句にインターネットで集客するシステムです。

お客様を1件紹介されると数千円のマージンを取られます。更にお仕事をさせていただくと数十%のマージンを取られます。

システム化された立派な商い行為です。

ただ、度を越えた紹介手数料が塗装業界全体を苦しめているのは事実です。

私もポータルサイトには登録しています。現在ほとんどの塗装屋はここに登録していると思います。これが時代の流れなのです。

ここに登録していないと、よくわからない【優良な塗装業者】という括りの中から名前が消されてしまうからです。

 

ポータルサイトをご利用になられるお客様の1番の目的は金額の比較です。

もちろん安い方がいいに決まっています。

ですが、ただ金額だけを見比べるのはちょっと危険だと思います。

塗料によって価格はピンキリです。一番メジャーな水性シリコンでさえシリコン含有量によって価格はずいぶん変わってきます。

塗料によって耐侯年数も3年~20年と大きく変わってきます。誰が塗るかによっても耐侯年数は変わってきます。

賢いお客様は塗料のことも良く調べてありますのでこのくらいのことならすでにご存じです。

ここでわかりにくいのが自社ブランドの塗料です。大した塗料ではないのにあたかも特別な塗料のように書いてあります。残念ながら、その内容成分は私たちプロにしかわからないと思います。

 


『山添さんのところは高いね』たまにそういわれる事があります


足場代・塗布量を厳守した量の塗料・職人の日当・道具代・ガソリン代などの経費。これはどうしても必要です。

私はこの適正経費(価格)だけは崩したくありません。

福岡ペイントArtの理念は【私たちが関わるすべてのひとを幸せにする】です。

お客様はもちろん、足場屋さんも材料屋さんも職人もみんなみんな幸せでなければなりません。

誰かが、つらい思いや嫌な思いをしては良い仕事はできません。

 

足場工事

ちょっとした範囲なら自分たちで組み上げます。ですが、家一軒となるとプロの足場屋さんにお願いしています。

安定性・動きやすさ・飛散防止・そして何よりも安全性。職人が仕事をしやすいように。そして彼らの安全を守るために。この必要性をどうかご理解いただきたいと思います。

 

塗料は日進月歩しています

定番の水性シリコン塗料も、10年前よりもかなり進化しています。特化した機能性を備えた塗料が高額なのは説明するまでもありません。

ここで申し上げたいのは、塗料の効果を発揮させるためには「定められた塗布量と工程を厳守することが必須条件」だということです。

塗料は半製品です。塗布量と仕様を厳守したか否かで大きな違いが生じます。

職人の腕次第でも大きな違いが生まれます。

 

腕の良い職人の日当は決して安くありません

彼らは技術を売って仕事をしているのですから。

技術に対する対価です。これを崩せば彼らは決して最高の技術を出してはくれないでしょう。

職人の日当は「最高の仕事をさせていただく対価」と受け取っていただきたいです。

 

私は、お客様を騙したりいたしません。嘘も言いません。無駄な経費もいただきません。

お客様から「山添に頼んで良かったよ!」と言っていただくことが私の最大の喜びです。

真面目にプライドを持って仕事をする。

それだけが、私の絶対に譲れない、そして曲げられない信念です。