塗装ブログ
TVで紹介されていた「アレ」
塗装回数をごまかす悪徳業者の見分け方として、TV等で言ってた「アレ」なんですけどね・・・
ごらんになられた方もたくさんいらっしゃると思います。
【下塗り・中塗り・上塗りで色を変えて塗ってもらう】というアレです。
今日お見積りに伺ったお客様にも「下塗り・中塗り・上塗りで色を変えて塗ってもらえますか?」と聞かれました。
お仕事でお留守がちなお客様は「見てないところで手を抜かれていたらどうしよう」って不安になられますよね。
お客様のそのお気持ち、とてもよくわかります。
でも、この発想を提案された方は、塗料や塗装に詳しくない方だと思います。
塗料や塗装に精通している者なら、決してこんなことは申し上げません。
これって、やってやれないことはありませんがリスクを伴います。
塗装は数年後に必ず劣化してきます。使った塗料の樹脂によって劣化の速度は変わってまいります。大まかに言いますと
〚早〛アクリル→ウレタン→シリコン→ラジカル→フッ素→無機〚遅〛の順番です。
色の塗り分けの工法は、数年後に劣化をしはじめたその頃から、厄介なことが起こりはじめます。
ここでの劣化とは、表面(上塗り)の塗膜が色褪せてくることを指します。
経年劣化により表面の塗膜が色褪せてくると、中塗りの色が透けて見えてきます。そうなると中塗りとの色違いは色ムラに見えます。それはあまり美しくありません。次回の塗り替え時期を早める要因にもなってしまいます。
上塗りが劣化してきた時に、中塗りの色が同じもしくは類似色だったら。上塗りの劣化(色褪せ)に気づけるのは私たちプロくらいだと思います。
つまり・・・【まだまだ綺麗】が続くのです!
塗料メーカーの仕様書には中塗りと上塗りには同色(または類似色)を使うことが推奨されています。塗料メーカーも私たちも、お客様のお家が1日も長く綺麗であることを望んでいます。心から願っています。
だから、福岡ペイントArtでは、色の塗り分け工法はいたしません。
お家の塗り替えは高額です。どうか信用できる業者さんに頼んでください。
色の塗り分け工法を頼まなくても、この会社なら大丈夫!という会社を選んでくださいね。
★★★★★★★★ ちょこっとアドバイス ★★★★★★★★
塗り回数と同じくらい重要なことをお教えいたします。
それは【塗布量】です。
メーカーで定められた塗布量を守ることで、塗料の性能を最大限に引き出すことができます。
塗り回数も塗布量も、現場に入る塗料の缶数や出荷証明書から確認することができます。