塗装ブログ

上塗りを1回多く塗り重ねる??

これは、賛否両論あるかもしれません。

実際にお客さまが、相見積もり先のリフォーム店様の営業さんから勧められたそうです。

 

私の見解をお話いたします。

上塗りを1回多くすることで何が起きるかということですね。

各塗料メーカーの施行仕様では、3回塗り(下塗り1回+上塗り2回)で耐侯試験をしています。

なので、耐侯年数的には3回塗り(下塗り1回+上塗り2回)で何ら問題ございません。

更に上塗りを1回多く塗ったとしても、保証年数も同じです。

塗膜自体は、確かに多少の厚みが付き、躯体を守るという機能的には効果的と思えます。

塗膜はミクロンの世界です。その分、次回の塗替え期が何年も延びるかと言えばそれは疑問です。

塗膜は表面から劣化してきます。一回分多く塗った塗膜でしっかりコーティングされているのは

中の方です。劣化は外からしか見えません。

色褪せてきた。チョーキングが起きてきた。劣化してきた。見た目が美しくなくなってきた。

その時はまた塗替え時期とご判断されるのではないでしょうか。

いや、もう一層塗膜があるから大丈夫。・・・とはなかなか考えにくいと思います。

艶感はもしかしたら1~2年くらい長くあるかもしれません。

上塗りをもう1回増やしたいとのご要望があれば喜んで塗らせていただきます。

その分金額が上がりますので我々にとっては嬉しい事なのかもしれません。

どうしてももう1回多く塗りたい!とおっしゃるのならば、下地をもう1工程増やしたほうがいいと思います。

ですが、ベテランの職人が高圧洗浄と下地処理を丁寧に行い、塗布量を厳守したしっかりとした施工をする

のであれば私は多く塗る必要はないと考えます。